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「いいなぁ、恋が肌に影響するって若いよねー」
奈津美さんは可愛いらしく首を傾げる。

「奈津美さんだって若いじゃないですか」

「若くたって、全然影響ないもの。マンネリ化かな?」

奈津美さん彼氏いるんだな、と今更思う。奈津美さんは可愛いしそりゃそうだろうけど、なんていうか仕事柄時間がないのだ。私も恋なんて出来ると思わなかった。

「彼氏さんとは長いんですか?」

奈津美さんはどこまでも笑顔で、

「毎日一緒だから彼氏って感じしないよね」


と指先で後れ毛をクルクル回しながら言った。呑気な私は同棲しているんだろうと思った。

「それにわに君、あんなだから何考えてるのかちっとも分かんないの」




その言葉を聞くまでは。