「真苺…俺はちょっと前まで記憶喪失で今は記憶戻ってんけど…困った事有ったら俺に言うてな?」


「じゃあ質問あなたは私にとって何?」


「…彼氏で義兄ちゃん…。」


聞き方が悪かった…。


「あなたは私とどうなるつもりだったの?」


「駆け落ち…てかその゙あなだって止めてめっちゃ違和感有る…。」


駆け落ち…υ
あり得ない…。


「英咲士君…駆け落ちって男女が逃げる駆け落ち?」

「うん…でも返事は保留!!」

「返事はNOよ…!!例え記憶が有っても返事はNO。」


「理由は?」



「不安とかも有るけど…人並みの幸せを捨てるなんて出来ない…。それに本当に好きな人には幸せになって欲しいから…。」


「綺麗事やん…。」



「そうかな?私なら本当に好きな人には幸せになってほしいから駆け落ちなんてしないよ…。」



「………………」



若干二十歳の子に駆け落ちしようって…異常としか言えない…。


「私が出来る唯一の守り方じゃ無いかな?好きな人を守るのは辛いけど…。」



守る。






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