「さっきの訂正やねん…。」


「訂正?何が?」


「妹は妹やねんけど義理の血縁関係無い兄妹やねん俺達…せやから真苺が恋愛対象に見たんかもしれへん。」


はい?それだけ言いに戻ってきた?


「ハハハ…それだけ言いに戻ってきたの?面白い!!」

「笑顔は変わらへんな…。」


「えっ?!」



驚いたと同時に腕を引っ張られ頭に回された彼の手唇には温かい感触…目の前には彼の顔…


キスされてるって理解するまで時間が掛かった。


「な…ん…っ何するの?!」


「ごめん…笑顔が真苺のまんまやったから…それに俺達付き合ってて…キスしたら記憶戻るかと…。」


「ふざけないで!!出てってよ!!帰って!!」



最悪!!最低だ…。
コレが新たな英咲士君の印象。



記憶を失った私にとってはファーストキスだったのに…


何故か知ってる温かさ…


知ってる感触…


まさか本当に英咲士君とキスした事有るの?



私はその日中々眠れずに居た…。






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