数分で味噌ラーメンは来た。

 久しぶりに食べるラーメンは、口の中にツルッと入った瞬間にウマイと言いたくなるほどだった。

 麺も具も食べ終え、あとは汁のみとなり、歯無は一気に飲みほした。

「あの、ここいいですか?」

 と、男が合い席を求めて来た。

「どうぞ……」

 歯無も断る理由が浮かばなかったので、嫌々ながらも返事をした。

「レベル3に新入りですね?」

 男は歯無の顔を眺め、ニッコリとした。

「ええ、そうです……」

 歯無は不審に思い言葉を控えめにした。