なんとなく、眠たかったのかもしれない。



彼は自分の鞄を落として、


私の腕を掴んできた。





それでも、目は全開にはならなかなかった。



「    !?


   !     !?」






何か言ってるけど、よく聞こえない。



眠くて、お腹が空いて


ご飯をくれないんだったら、早く離してほしい。



だから少し、笑った。




彼はもう一度、強く私の腕を握った。



「いつも同じ服着てるよね!?」



その言葉だけは、ちゃんと聞こえた。