From:妃那
Title:無題
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分かってると思うけど、
ちゃんと協力してよね!
-END-
「───・・・はぁ」
パチンと音を立てて携帯を閉じる。
目に焼きついているのは、最後に開いていた幼馴染からのメールだ。
協力、ねぇ。
すると言った以上しないわけにはいかないし、
しねぇ理由も特にないし、
つーかあの双子がさっきの様子を見る限り完全なる協力体制だし。
妃那にもらったストラップを指先で遊びながら考える。
───俺に出来る協力って言ったらとりあえず・・・
俺はもう一度携帯を開くと、新規メール画面を開いた。
宛先はもちろん、天沢先輩。
To:天沢先輩
Title:無題
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妃那が先輩に何か言いたい
ことあるらしいんすけど、
勝手にメアド聞けないとか
気にしてるんでメールして
やってもらえませんか?
妃那のアドレスは
・・・
電話帳引用で妃那のメールアドレスを読み込む。
もう一度文面を確認して、それから俺は躊躇なく送信ボタンを押した。
ったく、マジ感謝しろよー。あいつ。
そんなことを思いながら再度携帯を閉じると、ふと手元がかげった。
けれど俺が顔を上げるよりも早く声が降ってくる。
「さっきの“協力”?」
「まぁな」