目が覚めると側には佐々木がいた。




「…病院?」




消毒液の臭いがした。




「疲労。寝ろって言ってたのに。」




佐々木は呆れていた。



あたしは思い出して、起き上がった。




「弥生はっ!?弥生はどこっ!?」




突然、起き上がったあたしに佐々木が驚いている。




「…高橋、落ち着け。」




「弥生がいたでしょ!?食堂にいたでしょ!!」




あたしには佐々木の声が全く届いていない。