――ガタンッゴトンッガタンッゴトン


電車が揺れる音、携帯の音、親父の会話、女子高生のうるさい笑い声。


あたし達は周りがこんだけうるさいのにも関わらず、一言も話さなかった。



気まずすぎね?

これ…………


とその時―…

「なぁ………」


裕也が喋った!


クララが立った時並にビックリしたよ。


「あ?」


「お前さ―…」


「何だよ?」


「メールしろよ。」



メール?
………………………………………………………あぁぁああぁ―!!!!


「すまんっ!すっかり忘れてた!」



「……はぁ。こっちは待ってたっていうのによ……」



え?


あたしがポカンとしていると裕也がはっ!とした顔をして言い訳を言い出した。


「…ちっ…ちげぇ言い間違えたっ!」


「あらあらあら〜?あたしからのメールを待ってたんでしょ?フヒヒ…あたし聞いちゃったし―!」


「……なっ!?お前からのメールなんか……」


「またまたぁ〜…照れんなよぉ〜」



「………チッ…」


裕也は顔を真っ赤にして不機嫌そうな顔をしていた。