俺は何も言わずに隣に座りこみ、ポンッと頭を撫でてやった。
小せぇころ兄貴にたくさんやられて俺も知らず知らず癖になってたみたいだ。
隣の麗香は泣き止もうとしない。
兄貴のために泣いてると思うと思うとムカついて仕方ない。
俺は天国にいる兄貴に心の中で話しかけた。
『兄貴…わりぃな。俺…麗香が好きだ。兄貴を越える男になって麗香を兄貴から奪ってやるからな…』
俺が話し終わると…
――ヒューーー
後ろから暖かい心地よい風が俺を包み込んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…