「えっじゃないでしょ!あなたも重傷だったのでしょう!?」


「あっ…あたしは…もう…」


「そう…良かったわ…」


「あっあの、お母様…あたしの事…怒らないんですか?咲哉がこうなったのは…あたしのせいも同然なのに……………」



「馬鹿な事言うんじゃありません!麗香のせいなんかじゃありません!ふざけるんじゃありません!!」



あたしは自然に涙が出てきた。
お母様の不器用な優しさが胸に響いた。



と、その時―――


―――ウィ―ン



手術室の扉が開き、医者が出てきた。