「へへへっ!」 「よし!じゃぁ行くか!腹減ったろ?」 「うん!!」 この時― 油断しすぎてたんだ。 油断しなければ――…… あんな事には………… 周りの皆は気をきかけてくれたのか、先に帰ってしまったようだ。 紗輝奈だけは、ニヤニヤしながら見ていた。 ―――と その時! 「麗香っ!危ない!」 紗輝奈の声が響いた。 ――――ドスッ 「……え?」 あたしの腹に鈍い痛みが走った。 だが、悲劇はそれだけじゃなかった。