あたしはゆっくりと達海のところに歩みよった｡


そして喧嘩が始まった｡



いくら弱いといっても相手は無傷の男｡
勝機はあるが､なかなか難しい｡




ちっくしょう………｡
力が入らねぇ………

あたしはガクッとその場にひざまついた｡



｢麗香っ!!｣

紗輝奈があたしのほうに走ってこようとする｡



｢…っ!!紗輝奈!来るんじゃねー!!｣


｢……ふっ………暁椿蝶の総長さんもこの程度か……｣


そう言って､ちょっと奥に行き日本刀を持ち出してきた｡




なっ……なんてベタな展開なんだ…｡
しかし…日本刀か……普通ナイフじゃねぇのか？