あたしは単車を見た時絶句した。


なんでかって?

裕也さんとやらがあたしの単車に乗ってるから。


「ッ…!裕也さんとらぁぁ!!!!!ざけんじゃねぇ―」


「は?」


あたしは裕也さんとやらを殴った。



「ゔッ…」


「勝手にあたしの単車に座ってんじゃねーよ!」


男A&Bはその光景を見て目が点になっていた。



ブォンブォンブォーン



あたしが怒ったのには訳がある。


この単車……ゼファーはあたしの愛する人…咲哉の…形見なんだ。

だから赤の他人に座ってもらいたくなかった。


あたし心小さいかな?


それでもいい。



そう思うくらいあの男が憎かった。