ガンガンガンガン―
あたしはインターホンも押さずにドアをガンガン叩いた。
ガチャ―――
「っせぇなぁ!誰だ…よ……って麗香?どうしたの!?何があったの!!!」
「さっ沙輝奈ぁ……あっあたし…あぁっ…!!あたしが咲哉を………」
「咲哉さん!?ちょっ!あがりなさい!」
あたしは沙輝奈にもたれかかってフラフラのまま沙輝奈の家に入った。
あたしは沙輝奈の部屋に入るなり、崩れ落ちた。
「沙輝奈ぁ……あたしさぁやっぱあん時咲哉と一緒に死ねばよかったな…」
「えっ…?」
「あたしだけ生きてるなんて不公平だろ。ははっ、あたしは所詮人殺しなんだからさ、いつ死んだって同じだろ………。」
「あれは!!麗香が殺したんじゃっ!「違う!!!」
「…………あんなんあたしが殺したも同じ。」
「………………」
パシンッ――――――
音がし終わった後、あたしの右頬はジンジンと痛み始めた。