現在の時刻―03:25
明け方だ。
拓真はもう床で寝ていた。
麗香はぐびぐびと酒を飲みながら俺に愚痴を話している。
族の事、ルックスの事、学校の事、
ひととうり話し終わったら次はイビキをかきながら寝だした。
女とは思えない。
「はぁ…………。」
俺は麗香を抱き上げた。
その時俺は驚いた事が2つある。
一つ目は麗香が予想以上に軽かった事。
こんな長身なのにこんなに軽いとは思わなかった。
2つ目は……こいつが泣いてた事だ。
寝ながら泣くやつは初めてみた。
「………くやぁ…ヒッ…」
「あぁ゙?」
こいつ…さっきなんつった?
「……さっ…くやぁ…さくやぁ………やだっよぉ………ヒック…うっ」
さくや?
こいつが泣いた理由ってさくやってやつのせいなのか?
しかし………さくやって………まさかな…………。
俺はこの時深く考えなかったんだ。
俺はそのまま麗香をベットにそっとおろして、ソファーに向かい、俺も寝た。