俺は麗香に生徒証明書を渡したあと、拓真とひと暴走して家で寝ていた。


だが………

――ピ―ンポーン


ったく誰だよ。
またババアか?
こっちは眠みぃんだよ…。

俺は無視をし続けた。


―ピ-ンポピンピンピンポピン


「だぁぁぁぁ!!!!うっせんだよ!こっちはねみぃんだよ!!!!」


「おう!わりぃな!」


なんだ拓真か……ん?

隣にいんの…れい…か?


俺の視線に気づいたのか、「おう」と元気なく挨拶した。


「お前何泣いてんの?」


「…………んでもねぇよ」


「おいっ!おめぇこーゆー時はそっとしとくのが普通なんだよ!分かってねぇなぁ」
拓真に言われるとちょっとムカッとする。