「咲哉…さ…くやぁ…ヒック………うぅっ…」


あたしの目からは大粒の涙がでてくる。


「いやぁぁぁぁ!!咲哉ぁ!!1年経っても2年経っても咲哉の事…忘れ…られないよぉ…なんでよぉ……ヒック………うわぁぁ―」



2年前にあんだけ泣いたのに、なんでこんなに涙が出るんだろう。


咲哉を思いだすだけで胸が痛くなる。


「なんであたしを…あの時…庇ったのよ…………咲哉の……ばかぁぁぁ!!」



最愛の人。
咲哉が亡くなった理由。
あたしが殺したも同然よ…


「うっ……うぁぁっ」



泣いても泣いても涙が収まる事はなかった。