「 もう卒業だぁ。 」

先生を見るのを辞めて、
ふいっと宙を見た。

雪はさっきより
激しくなっていた。

「 あ、あぁ 」

「 私が居なくなったら寂しい? 」

先生は困惑した様子から
一変して笑顔になった。

「 寂しーよ。 」

そう言って頭をかいた。

「 佐藤達が最初の生徒だ 」

あぁ、やっぱりだ。
私は生徒なんだぁ。
それ以上でも以下でも無い。

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