チャリを押す
彼の横を歩いた。

街はもうすっかり暗くて
私と彼以外の人はもう
誰も居なかった。

「 高田さん 」

「 なに? 」

「 何歳なの? 」

「 21。今年22になる。 」

たった一つ年上なのに、
こんな大人に見えるんだ。

「 芽衣ちゃん 」

「 なに? 」

「 20歳に見えない。 」

「 なっ…!!! 」

赤くなった私が
頬っぺたを膨らますと
彼はケラケラ笑った。

「 嘘。可愛いって事 」

胸がまたトクンと動いた。

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