「 芽衣ちゃん、20じゃん 」

彼は爽やかに笑うと、
私に免許証とタバコを
返してくれた。

「 未成年っていつ言った? 」

返して貰ったタバコに
また火を付けた。

「 ヘビーだな 」

「 悪いか。ポリ公 」

ふふふっと二人の口から
笑い声が漏れた。

「 とりあえず、送るよ 」

彼はそう言って
うずくまっている私に
手を差し出した。

「 あ、ありがとう。 」

手を重ねるのなんて、
久しぶり過ぎて…
何だかドキドキした。

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