「 ぶわ〜良くやったわ! 」


雪の中で叫ぶと、
何だかスッキリした。

泣き虫でドジで消極的な
私が告白して、
キスまでして……。

少し強くなったみたい。


でも、
やっぱり涙が止まらない。
安堵の涙なのか、
悲しみの涙なのか、
私には分からなくて。

自分のファーストキスが
こんなに切ないとは、
思わなかった。

「 …グスッ。馬鹿だぁ 」

涙で視界が見えない。

多分きっと、銀世界。

でも遠くにぼんやりと人影。

「 …佐藤。 」

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