過去の悲しい思い出と、
今の恥ずかしすぎる状態と、
爆発寸前のうるさい心臓に
頭の中ぐちゃぐちゃで



気を失いかけたその時、



錯乱状態におちいっていた私をよそに、
繰り広げられていた彼と彼女の攻防戦は、
どうやら彼が勝利したらしく、




「とものバカッッ」




一言吐き捨て、
彼女は泣きながら今度こそ去っていった。