玄関の扉を開けると同時に一気にギシギシきしむ階段をかけ降りた。


「ふざけないでよ!!」


きたー!!と言わんばかりに急いで握っていた日傘を開く私。





「トモにとってあたしはなん」
毎度お馴染みの修羅場を日傘を盾に回避しつつ、




「こらっクリボウ!!今日こそ俺を見捨てるんじゃねぇ!!」



なんて嶋朋美の叫びを見事にスルーし、その場を駆け抜けていった。