一人オロオロしていると、
されるがままだった彼がふいに声をあげた。


「おぅっ光じゃん!!」

「うっえっ?」

突然の事に変な声がでる
つくづくカッコ悪い私。


ズカズカと遠慮なしにこっちへ向かってくる彼に
なすすべもなく立ち尽くしていると、
不意に手首を捕まれた。


「えっなっなに」

更に挙動不審になる私は情けない声と共に
彼の腕の中へ吸い込まれる。