「俺がいつウソ言った?

俺たちちゃんとデートの約束しただろ?

つまり、今日これから半日、お前は俺の彼女ってこと」


危険なフラグがたつ。



ここは……


逃げるしかないっ!!




『ごめん、私用事思い出したから帰らせてもらうね。

それじゃ失礼しま……』


“す”まで言わせてもらえなかった。


「俺から逃げられるとでも思った?

お前の考えくらい、お見通しなんだよ」


紫水は逃げようと背を向けかけた私の肩をつかんで言う。


「始めようか、お家でデート」


紫水の言葉に私はもはや苦笑いを浮かべるしかなかった。