屋上までいけば誰かいるかも…
あたしは屋上までの数メートルを床の上に這いつくばって行った。
だけど限界は限界。
助けてよ…隼……人…
意識を失いかけた時だった。
「えっ!?ちょっと!!大丈夫!?」
向こうのほうから人が走り寄ってきた…気がする。
とりあえず男の声。
その男の声が隼人に似てて…
「隼…人」
あたしはそうつぶやいて意識を失った。
気づいたらあたしはベッドの上にいた。
まだ頭がボーッとした。
ここは…?って感じだったけどあったかい感じがするから布団がかかってるんだなって分かった。
「湊ちゃん!?…良かったぁ」
ゆっくりと首を声のするほうへ向けると目が真っ赤な鈴原さんがいた。
「鈴…原さん…?あたしなんで…?」
「病室から走って行った時発作が起きたのよ?通りかかった男の子が助けてくれたの」
なんとなく意識がはっきりしてくる。
そうだ…あたし倒れたんだ。
隼人の声を聞いて…
隼人…?
そうだ。あの声は隼人の声そっくりだったんだ。
「ねぇ?隼人は…?あたしが倒れた時に隼人の声を聞いたの。隼人は…?」
「隼人君の声?そんなことがあるわけないじゃない!あなたを助けてくれたのは彼よ?」
こっちに来て?と鈴原さんに呼ばれてきた一人の男。
まだ視界がはっきりしないからぼやけてるけど…
髪が短くて肌が浅黒い体育会系っぽい男がいた。
「…大丈夫?」
彼が声を発する。
少しトーンの低い声。
その声が…とても懐かしい…。
姿かたちは隼人と違いすぎるのに…。
どうしてこの名前を呼ばずにはいられなくなるのだろう。
「隼人…隼人、隼人、隼人…」
「湊ちゃん!落ち着いて?ここにいるのは隼人君じゃないの…」
「隼人はいるよ?ここに…」
その時あたしの腕に刺さっていた点滴に何か入れられた。
それは鎮静剤だったようであたしはゆっくりと深い眠りに入って行った。
あたしは屋上までの数メートルを床の上に這いつくばって行った。
だけど限界は限界。
助けてよ…隼……人…
意識を失いかけた時だった。
「えっ!?ちょっと!!大丈夫!?」
向こうのほうから人が走り寄ってきた…気がする。
とりあえず男の声。
その男の声が隼人に似てて…
「隼…人」
あたしはそうつぶやいて意識を失った。
気づいたらあたしはベッドの上にいた。
まだ頭がボーッとした。
ここは…?って感じだったけどあったかい感じがするから布団がかかってるんだなって分かった。
「湊ちゃん!?…良かったぁ」
ゆっくりと首を声のするほうへ向けると目が真っ赤な鈴原さんがいた。
「鈴…原さん…?あたしなんで…?」
「病室から走って行った時発作が起きたのよ?通りかかった男の子が助けてくれたの」
なんとなく意識がはっきりしてくる。
そうだ…あたし倒れたんだ。
隼人の声を聞いて…
隼人…?
そうだ。あの声は隼人の声そっくりだったんだ。
「ねぇ?隼人は…?あたしが倒れた時に隼人の声を聞いたの。隼人は…?」
「隼人君の声?そんなことがあるわけないじゃない!あなたを助けてくれたのは彼よ?」
こっちに来て?と鈴原さんに呼ばれてきた一人の男。
まだ視界がはっきりしないからぼやけてるけど…
髪が短くて肌が浅黒い体育会系っぽい男がいた。
「…大丈夫?」
彼が声を発する。
少しトーンの低い声。
その声が…とても懐かしい…。
姿かたちは隼人と違いすぎるのに…。
どうしてこの名前を呼ばずにはいられなくなるのだろう。
「隼人…隼人、隼人、隼人…」
「湊ちゃん!落ち着いて?ここにいるのは隼人君じゃないの…」
「隼人はいるよ?ここに…」
その時あたしの腕に刺さっていた点滴に何か入れられた。
それは鎮静剤だったようであたしはゆっくりと深い眠りに入って行った。