私はようやく席に着き、気持ちを落ち着かせる。


「ごめんな?あいつ、悪い奴じゃないんだ。

ただ、すげぇ礼儀正しい奴でさ・・・」


私は「分かってる」という風に頷く。


「桜?何かあった?」


私はルーズリーフとシャーペンを鞄から出し、

声が出せなくなった、と書いた。