「新入生退場!盛大な拍手でお送り下さい」



今度は吹奏楽部の演奏ないんや・・・


少しがっかり。


そんなことを思いながら、今は教室に戻る途中。



「村田さん!」



誰かが話しかけてきた。


確か・・・。



「守口君?」


「うんっ!名前、覚えてくれたんや!ありがとう。」



守口君は


子犬みたいに可愛い顔で笑った。


ちょっと翔太と似とるかも?



「入学式で席が隣やったしね」


「村田さん、質問があるんやけど・・・かまん?」