毛布を捲ると、中から赤ん坊が出てきた。


口元に手をやると、
わずかながらに呼吸をしていた。

きっと、この赤ん坊の母親が濡らした毛布でこの子を包み、
逃げようとしたのだろう。

しかし、道の途中で倒れてしまった。


それならば、中の赤ん坊が生きていても
おかしくはない。


俺は赤ん坊を抱きなおし、
森へ去った。