「純。」



俺の後ろから声をかけてきたのは純だった。



純とは1年のとき同じクラスで相変わらず仲がいい。






「あれ??詩音は一緒じゃないんだ??」


「いや??一緒だったけどあいつが先に行っちまった。」

「そぉなんだ。」




純は「どんまい」と笑顔で言った。




俺は純に『好きな奴はいない』と言ってはいるが、
純のことだから薄々気付いているかもしれない。





でも、俺は純の好きな奴がわかんねぇんだよなぁ。




純はモテるからいろんな奴から告られてるんだけど
OK出さねえし・・・



好きな奴いそうだけど・・・謎なんだよなぁ。






「おい。行くぞぉ〜!!」



気がついたときは純はもう先に行ってしまっていた。


「あ、おぉ!!」