【遊園地】


さすが日曜日なだけあって混んでるなぁ・・・。




「ね!!あれ乗ろ!!」


遊園地でも香織は純にばっかり話しかけている。

もちろん、あたしとも話そうとしない。
それどころか、目も合わせていない。


あたし・・・ほんとに何かした??


「ね。あたしたち、あれ乗って来るね!!」


香織はそう言って純と二人で消えて行った。



分かってるけど・・・。



やっぱり二人の姿を見るのは辛いなぁ・・・。



「詩音は??乗りたいやつある??」



「ん〜・・・。あたしは何も。裕太は??」


「俺も別に。疲れたから座るか。」




あたしたちは無言でベンチに座る。



「・・・俺なんか飲み物買って来るわ。」



裕太はそう言って人混みの中に消えて行った。