「俺、ちょっと用事あるから菜月、決めたら俺に連絡ちょうだい。」

「え、ちょ・・・裕太??!」



俺は図書室を出た。



はぁ〜・・・・


無意識に溜め息が出る。





「お、裕太。どーしたんだよ?こんなとこで。」

「啓人。」


啓人が俺に手を挙げて近づいてきた。



「いやー・・・・飲み物買いに。」

「まじで??俺もなんだ。一緒にいこーぜっ!」



別に用事もないし行く場所もない。

だけど菜月の横に居るのは・・・辛かった。