「初めまして。
あたし、有野真実といいます。


香織のいとこです。」




「えっ??!
香織の???!!」




どうりで誰かに似てると想った!!




「香織から詩音チャンの話、聞いてたんだ。
・・・中学生のとき、本当にごめんね。」

「あ、いえ・・・。
あれはあたしも悪かったし、香織の気持ちとか考えてなかったから・・・。」


「あたし、両親が共働きで香織ん家によくお世話になってたんだ。
それでね、毎晩のように語り合ってさ。

詩音チャンのこともすごくよく聞いてた。
・・・あと、純くんのことも。」



ドキッ—…



「香織、すっごく後悔してた。
『大切な親友傷つけちゃった』って。
今でも少し引きずってると想う。
『詩音、すっごく優しい子で、少し強がってるとこあるから。
よろしくね』って言われたよ。」



香織、電話ではそんな感じしなかったのにな・・・


「って、ごめんね!初めからこんな話。
あたし、香織に頼まれたからじゃなくて
詩音チャンと友達になりたいんだ。
香織から高校が一緒だって聞いた時から
『絶対友達になろうっ!』って決めてたし。

・・・だめかな??」