次の日—
あたしは寮を出て教室に向かった。
今日は入学式。
どんな子がいるのかなぁ・・・。
「あのぉ・・・。」
後ろから声がするけど・・・
気のせいかな??
あたしはスタスタ歩く。
「あの!!!」
「は、はいっ!!!」
手首を掴まれて慌てて振り向く。
そこには可愛らしい女の子が立っていた。
「あ、ご、ごめんなさい。」
「あ、いえ。こちらこそ。
あたしが呼ばれてるだなんて気づかなくって・・・」
彼女はクスっと笑った。
誰かに・・・似てる・・・??
「・・・詩音チャン…だよね???」
「え???!!」
な、なんであたしのこと知ってんの??!