あたしは寮の中に入って自分の部屋に向かう。



新入生は始業式の一週間前くらいから荷物を運べるようになっていて

鍵は家に宅急便で届いた。




あたしはその鍵で
新しい部屋のドアを開けた。






中は寮とは想えないくらい広くて

自分の家みたいだった。




リビングにキッチン。

寝室にお風呂場。


テレビや冷蔵庫にソファやベッドにクローゼット。

必要な物は全て揃っていて本当に綺麗だった。




あたしは先に送っておいた小物や必要な物を置いていく。





・・・今日からあたし、ここに住むんだな。


新しい仲間と一緒に。





そう想うと少し楽しみになって来た。






「宜しくお願いします。」



広いリビングにあたしはお辞儀をした。