汗だくになっている彼は あたしをじっと見ていた。 そして、こっちに一歩踏み出した時ー 「だめだ・・・ この先にガソリンスタンドがあるからそこまで行こうか。 それくらいなら持つだろう。」 「え・・??! あ、まっ・・・」 お父さんはさっさと乗り込み、車を発進させた。 ・・・・あたしたちの距離がどんどん離れていく。 あたしは慌てて後ろを振り向いた。 純は・・・・ 純は静かに 涙をながしていた—…