「じ、純くんいる??!」


あたしは純くんのクラスに駆け込んだ。



「いや??さっきどっか行ったよ。」

「トイレじゃね?」

「多分どっかに居ると想うよー。」


数人の男子が答えてくれた。


「ありがと!!」


あたしは学校中を探しまわった。


だけど—

どこを探しても純くんは居なかった。






もう授業始まっちゃう・・・・

それでも、あたしは純くんに話さなきゃいけないんだ。



あたしは走って階段の角を曲がった。




ドンッ!!


「きゃ…!
ご、ごめんなさー」


「香織??どうしたの?そんなに焦って。」



はっと上を見上げる。


「いた!!
純くんを探してたの!!!」

「え??お、俺??」


「話があるの。ちょっといい???」





戸惑いを隠せない純くんの腕を引っ張ってあたしは屋上に向った。