「お前ら何にも知らないくせに。
ごちゃごちゃとうっせーんだよ!!」


裕太くんのコトバで一瞬にして静かになった。




「お前らが何を知ってるって言うんだよ?!
笠原の辛さや詩音の苦しみを。
お前ら何もわかっちゃいねぇじゃん!!」



チクン—


詩音の・・・・痛み????




「お前らが逆の立場だったらどうするんだよ?
自分の好きな奴を親友も好きで、協力してくれって言われたら。
お前らはちゃんと自分の正直な気持ちを親友に言えんのかよ?!」



あたしが気持ちを詩音に伝えた時—

あの、真っすぐな詩音の目。



あれは・・・・




「ほんとうにお前ら笠原の心配してんのか??
違うだろ??ただ単におもしろおかしく同情して
詩音のこともからかってるだけだろ??!

人の気持ちもよく考え「もういいよ裕太。」




詩音が、裕太くんのコトバを遮った。