あたしは力が抜けて鞄を落としてしまった。

2人は、はっとしてあたしの方を見る。



「どういうこと??詩音?」



わかりきってるのに・・・
あたしは何を聴いてるんだろう??


そう想っても止められなかった。







「あたしのこと応援してくれるんじゃなかったの??」


「・・・・。」


「あたしのこと裏切ったの??」


「!!!ちがっ」


「じゃあどういうことなの??説明してよ!!」


詩音の想いなんてわかってる。

でも何も言ってくれない詩音に腹が立った。


あたし・・・矛盾してる・・・


「黙ってないでなんとか言ってよ!!!」


「おいっ。」



黙ってた裕太くんがあたしに食って掛かった




「黙って聴いてれば・・・
ひどすぎねえか??」


「なんで??!詩音が嘘つくのがいけないんでしょ??!!」




「じゃあお前が詩音と同じ立場だったらどうする??
ずっと好きだった人を親友に譲らなくちゃいけなかったら
お前はどうするんだよ??」



ドキッとしたー