人気のアトラクションに乗ろうとしたけど
あまりにも混んでたのでやめることにした。


純くんは『トイレ行って来るね』
そう言って人混みにまぎれて行った。




あたしたちは待ち合わせ場所を決めていたわけではない。




詩音にどこにいるか聴いてみるか・・・

あたしが詩音に電話をしようと携帯を開いた時—





「・・・好きなんだろ。


純のこと・・・。」






裕太くんのつぶやきが聴こえた。










あたしは声の方に振り向く。













そこには裕太くんと詩音がベンチに座って深刻そうなかおをしていた。


特に詩音は・・・苦しそうだった…