はぁ〜・・・

あたしが溜め息を吐きながら教室に向かうと・・・

「ほんとに??!わかったぁ!!じゃあ、また連絡するね☆」


廊下に響く高い声。

・・・香織だ。

その前にいるのは・・・・



え・・・!!???


「うん♪ありがとぉ!!じゃあね♪神楽くん!!」


「おぉ!!またなぁ〜!!」



なんで・・・・

なんで、純と香織が話しているの??!!



あ、香織が好きなんだから仕方ないか・・・。


いや・・・そういうことじゃなくて・・・。


二人とも、知り合いだったの??!

あたし、そんなこと聞いてないよ!!!


「あ、詩音〜!!遅かったね☆」


香織があたしに気がついたのか、あたしのもとに駆け寄って来た。


「うん・・・。あのさ、香織。今の・・・??」


「あ♪見てた??神楽くんにメアド教えてもらってたの♪♪」



嬉しそうに言う香織。


『良かったね。』
その一言がどうしても言えない。