あたしが純を好きになったのは小5のときだ。
純が転校して来て、自己紹介をしたとき
「神楽 純です。宜しくお願いします!!」
あたしは彼に一目惚れした。
席は出席番号順であたしは純の次の番号だったから、あたしは純と席が隣になれた。
隣にはかっこいい男の子。
「よろしく!!」
と、笑うと見えるえくぼが可愛くて・・・
話が合って会話が盛り上がって
彼の内面も好きになった。
日が経つにつれて、どんどんどんどん惹かれていった。
でも、そんな彼を好きになった人はあたし以外にもたくさん居て・・・
彼と一番仲がいいあたしを恨んでいた。
物を隠されたり、影で悪口を言われるのは当たり前。
酷いときは教科書をビリビリにされたことだってある。
そんなとき、助けてくれたのは純だった。
「てめぇらいいかげんにしろよ!!!」
そう教室で怒鳴ってくれたおかげで、あたしへのいじめはなくなった。