「なんなんだよ??この騒ぎは??」
いつの間にか裕太が立っていた。
「お前ら何にも知らないくせに。
ごちゃごちゃとうっせーんだよ!!」
しーん・・・・
さっきまであんなにうるさかった教室が一気に静まり返った。
「お前らが何を知ってるって言うんだよ?!
笠原の辛さや詩音の苦しみを。
お前ら何もわかっちゃいねぇじゃん!!」
裕太・・・
「お前らが逆の立場だったらどうするんだよ?
自分の好きな奴を親友も好きで、協力してくれって言われたら。
お前らはちゃんと自分の正直な気持ちを親友に言えんのかよ?!」
裕太・・・それ以上言わなくていいよ・・
裕太が悪者になっちゃうよ・・・
「ほんとうにお前ら笠原の心配してんのか??
違うだろ??ただ単におもしろおかしく同情して
詩音のこともからかってるだけだろ??!」
やめて・・・裕太・・・
「人の気持ちもよく考え「もういいよ裕太。」
あたしは裕太の言葉を遮った。