「あ!!あたし放送委員があるんだった!!
ごめん!先行くね!!」
香織はそう言って屋上を出て行った。
ギィー・・・バタン——。
錆びれた扉の閉まる音が屋上に響く。
「・・・ばかなあたし・・・。」
あたしはまだ少し残っているお弁当の蓋を閉めた。
恋バナってこんなに辛いものだったっけ??
友達の恋の応援って、もっと輝いてて
もっと楽しいものだったはずなのに・・・。
ねぇ、あたし・・・なんて言えばよかった??
あんなに嬉しそうに好きな人のこと話されたら—
言えない。
言えないよ—・・・
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