「なんで裕太が謝るの??
あたしが香織に黙ってたのがいけないんだよ。」
無理に笑ってる。
こんなかおさせたのも・・・俺だ。
遊園地。
俺のせいでみんなを傷つけた。
俺があんなこと言わなければ・・・
遊園地は中断。
だから俺は詩音と一緒に帰って来ている。
「俺がさ余計なこと言わなければ、笠原とも喧嘩しなくてすんだのにさ・・・。」
「・・・そんなことないよ。」
「なんか・・・見てらんなかったんだよ。
お前が辛そうにしてるとこ。
最近、全然笑ってないじゃん??だからさ・・・つい。」
なんで詩音が我慢しなきゃなんないんだよ??
なんでそんな小さい身体で
重い気持ちを背負わなきゃなんねぇんだよ・・・
「ねえ??なんでそんなにあたしのことわかるの??」
「・・・・。」
「どうして・・・裕太は気付いてくれるの??」