俯けていた顔を上げると、理緒と視線が重なる。


その表情は驚いているようだった。


「あれ?包海…さん?」


理緒の声と表情に反応した新谷さんは、私の方に振り向く。


その顔は…理緒に告白した後のせいか、少し赤く染まっていた。


胸が掴まれたかのように痛む。


教室に行ってみよう…なんて、思うんじゃなかった…。