教室に入ると、視界に飛び込んできたのは、理緒の席の周りに群がるたくさんの女の子たち。 『理緒君!お誕生日おめでとう〜!』 『誕生日おめでとう!理緒君、今日もカッコいい〜!』 そんな声が聞こえてくる。 な…なんだか、いつも以上に女の子がたくさん来てるよ…。 やっぱりみんな理緒の誕生日を知ってるんだ…。 ……それもそうだよね。 みんな、理緒のことが好きなんだもん…。 私だけが知ってる…なんてこと、あるはずないよね…。