「で…でも、あれだけ大勢の生徒が応援に来てたし、私が見ていなくても、みんなの声援が……」


「俺がほしい応援は、由優だけなんだよ。由優さえ見に来てくれていれば、それでいいんだから…。」


空守君は、重ねていた手をギュッと握りしめる。


やだ……


そんな風に言っちゃ嫌だよ…。


空守君への気持ちを抑えようとしているのに…


このままじゃ、逆に膨らんじゃう…。