「ふふっ…こっちだよ…」


今鼻で笑ったなーー!!


こんなに広い学校なのに
迷う事無く保健室へ
たどり着いたみむくん。

天才か?


「ここ…」


「ほー。ここか。」


コンコン──‥

反応がない…

ガラっ

「失礼します。」

シーン────


「誰も居ないのかな?
まあ いっか。えーっと…
名前教えて?」


蘭がみむって呼んで
怒られてたから下の名前
ぢゃないほうがいいよね。

「美夢…」


…ん?

「みむ…って呼ばれたくないんでしょ?上は?」


「結城 美夢…
お前は名前でいい。」


why?


「あー うん。わかった。」

「お前は?名前…」


「美夢くんここ座って?
あたしは鷹嶺 杏。」


「おう。たかみね あん…」

美夢くんはシャイぼーい?

でも目はくっきり二重で
鼻は通ってる。キレイな肌に短髪過ぎず長髪過ぎず。とにかくいちゃもんつけようがない。

うん。欠点がないね。


「美夢くん、どこ痛い?」

一応あたしのせいだから
手当てしなきゃね…。


「手…」


「手か。手首捻った?」


「そんな感じ。」


そんな感じってどんな感じ?


「ぢゃあ〜、湿布貼って
テーピングしよっか!」


ガラガラ──
「湿布、湿布…あった!
テーピングはここかな?
あ!あった。」


美夢くんを背にぶつぶつ
独り言を言っていた。