数分したあと、3人が部屋から出てきた。

私の姿を見たカオは、モジモジとしはじめる。
不思議に思い、どうしたのか聞いてみる。

「うん……」

「?」

「カオ。大丈夫だから、ね?」

ヒカルに促され、意を決したように、力を込めてカオが言った。

「り、リヒトさんも!私の過去と関係あるのかなぁ?」



…………………。

がくり、とくる。
ヒカルは爆笑。ショウは、ニヤニヤと嫌味な笑い。

カオは、意味が分からない、と困っている。

つくしかない溜め息が口から漏れ、複雑な感情のままカオに言う。

「カオは、どう思いますか?」

「えっ?……分からない。でも…」

カオは少し考えた後、ポツリと言った。

「リヒトさんも私と関係あるといいなって、思う。」